VOX ARTISTS : 西川進の感情直結型VOX論


西川進の感情直結型VOX論 - サウンドはもちろん、ファッション・センスからスピリッツにいたるまで、これほどVOXが似合うギタリストは類を見ないだろう。様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュース、自身のバンドやソロ活動と、独創的かつ存在感のあるギター・プレイで音楽シーンを大きくリードする西川進。ギター・プレイ同様、氏ならではのこだわりあるVOX観を語ってもらった。

最初に購入されたVOXアンプは何でしたか?
30周年記念モデルですね。1990年くらいだったかな。それまでも、ビートルズとかが使っているのを見ていて、いいなあ、とずっと思っていて。ルックスも良かったし、気にはなっていましたね。友人から借りたりして試したことはあったんですけど、やっぱり自分のものも欲しかったし。

AC30ですよね。
そうです。白いタイプのヤツで・・・、白好きなものですから(笑)。えらい気に入りまして、しばらく使っていましたね。自分のスタイルを表現するためにはアンプって大事じゃないですか。すごい数のアンプを試したんですけど、VOXに出会って、あっ、これだ!と思いましたね。

西川さんのプレイ・スタイルには、ブリティッシュ・テイストが色濃く感じられますが、その点でVOXアンプからインスピレーションを得ることはありますか?
イギリスっぽいというとそのまんまなんですが、キラッとしていて鮮やかであるんだけど、やさしさもあるというか・・・。尖った部分もあるけど、本質的にはやさしい。ベーシックがやさしい曲でも合うし、そこに尖り感を加えたい場合も合うし、良い感じの尖り感が得られるんです。変な話、アメリカンな感じの尖り感もあるじゃないですか。早弾き!みたいな、派手な感じのものではなくて、憂いのある派手さというのかな。言葉にすると難しいんですけど(笑)。

現在は、Heritage Collectionのヘッド・アンプAC30HHとスピーカーV212Hのスタックをご使用ですが、初めてご覧になった時の印象は?
一応、ホームページとかで、全ラインナップは見たんですけど、もうこれしかないと!結構ルックスで選ぶタイプなんです(笑)。ルックスで選ぶとルックス通りの音が出るというのが自分の中の鉄則で、ギターもそうだし、人もそうですね(笑)。

はい、見た目は重要です(笑)。音はどうでしたか?
ずっとVOXを使っていて、でもちょっと離れていた時期もあって、VOX辞めようかなあと思っていたりもして(笑)。それで、今回のHeritage Collectionと出会って、やっぱりVOXっていいよなと再認識させられましたね。うん、VOXってこうじゃなきゃ!みたいな感じで。

チャンネルが2つありますが、どちらを主に使用していますか?
ほとんど2ch(トップ・ブースト)の方ですね。2chは、今までのVOXアンプのイメージ。もっとコシが欲しいとか、アクが欲しいとかいう時に、1ch(EF86プリ管)をリンクさせて使っています。1chの使い方によってバリエーションが広がると思いますね。奥深いです。色々試してみたくなりますね。

ライブやレコーディングではどうでしたか?
先日のJUNK FUNK PUNKのライブでも使いました。正直、パワー的に不安もあったのですが、全く問題無かったですね。むしろボリューム下げましたからね。レコーディングでも結構使っています。最近だと7割方VOXアンプでレコーディングしていますね。気がつくとVOXを弾いていて。ギター・ソロとかでもこれ(Heritage Collection)で歪ませていますし、ナチュラルな歪みがすごくいいですよね。


ある意味、融通の利かないアンプではありますよね。コントロール類も少ないし・・・。その点、いかがですか?
確かに色は一つだとは思うけど、ボリュームのツマミの微妙な調整具合で、歪み方も全然変わってくる。自分の印象としてはすごく多彩なアンプだと思いますよ。

VOXというブランドの魅力は何ですか?
変な例えですけど、王冠のイメージがあるんですよ。王室のアンプっていうと何か変だけど(笑)。音も上品なんだけどちょっとパンク精神も入っている。貴族が作ったけど、実は、その貴族はパンク好きで・・・、みたいな感じ(笑)。他メーカーのアンプにはないイメージですね。

VOXに対して今後期待することは?
新しいものも追求していって欲しいけど、昔ながらのサウンドというか作りというか、伝統のVOXアンプというものを継承していって欲しいという気持ちもありますね。
西川進オフィシャル・ホームページ

JUNK FUNK PUNK待望の1st.アルバム 5月14日発売予定

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