末原康志の最新VOXサウンド・レヴュー!


末原康志の最新VOXサウンド・レヴュー! 数多のミュージシャンのレコーディングやツアー・サポート、また話題の音楽アニメ「けいおん!!」のレコーディングにも参加しているギタリスト「末原名人」こと末原康志さんを迎えて、VOX製品のサウンド・チェックを行ってもらいました。

VOX:私どももこの春に「けいおん!×VOX amPlug」というコラボレーション製品を発売させて頂きました。何だか末原さんにも遠くないご縁を感じまして(笑)、という訳でもないのですが今回はお招きさせて頂きました。
今日はどうぞよろしくお願いします。


末原:宜しくお願いします。


VOX:まずは最新のAC30であるAC30C2Xについて試していただきましたが、先代のAC30CC2Xにも触れた経験があるのを踏まえてのご感想は?


末原:今回の新しいAC30C2Xを鳴らしてみて思ったのはね、コントロール系がシンプルに戻って扱い易いし、何か音も含めて原点回帰しました!って感じがします。コントロール性も鳴り方もすごくいいし、自分がAC30に抱いているイメージそのままです。



VOX:その原点回帰とは、末原さんの知るビンテージにも限りなく近いテイストがあるって感じでしょうか?


末原:当たり前だけどVOXの音、イギリスのアンプの音がする。時代が変わってもそれがAC30を選ぶ理由だよね?アンプにもその時代時代のトレンドはあるし、革新もしていかないといけないから、そのままで在り続けるっていうのは実は本当に難しい。


VOX:なるほど。直球なご意見有難うございます。


デジタル・ギター・アンプやハイブリット・ギター・アンプなど、近年モデル・バリエーションを急拡大しているVOXアンプ。その中に於いて最新のAC30C2XはVOXアンプの象徴的存在でもあるが故、常に注目を集めているトップ・モデル。ギタリストの期待に応えながら、これからもまだまだ深化は続きます。


VOX:次はシリーズ第四作目となるice9を発売したJoe Satorianiシリーズ。今回はオーバー・ドライブのice9、ディレイのtime machine、ワウのbig bad wahの3つを試してもらいましたが、いかがですか?


末原:歪みのsatchuratorは以前雑誌の特集で試奏したことがあったので知ってたんだけど、今日最新のice9とtime machineを試してみてとても気に入りました。コントロール系の可変特性はセンシティブだけれど扱い易いし、何よりトーン・キャラクターそのものが音楽的!弾いていてとても楽しいよ。

自分にとってオーバー・ドライブとディレイってまず欠かせないエフェクターなんだけど(ショート・ディレイはもう常時掛けっ放しに近い)、これはお世辞抜きで欲しくなりました(笑)。


かなり惚れ込んで頂いたご様子。

試奏の合間に訪れた商品企画と開発担当者から本シリーズ開発の裏話も聞かされると、その作り込みの拘り方に納得の様子でした。



最後に試してもらったのは発売間もないエレクトリック・ギター。

VOXならではの拘りが随所に見れる最新モデルのうち、エントリー・モデルのSSC/SDC-33とフラッグシップ・モデルのVirageKを弾いてもらいました。


VOX:まずはVOXが独自開発したCoAxeピックアップについてはどうでしょうか?


末原:一つのピックアップにClean/Crunch/Lead(SSC/SDC-33はClean/Lead)のピックアップ・バリエーションがあるんだけれど、ピックアップ単体として非常によく作り込まれているなと思いました。全く新しいピックアップを持つギターとしては、トーン・キャラクターも含めこのギターの個性によく合っていると思うし、個人的にはノイズが殆ど気にならないところも印象に残りました。


VOX:ギター・バリエーションやコンセプトについてはどうですか?


末原:とても独創的だけど、ピックアップやボディ・シェイプも含めて理詰めで作り上げた部分(スペック)と感性に委ねる部分(フィーリング)が、どちらに偏るでもなく上手く調和していると感じます。またピックアップの話に戻るけど、リアとフロントでピックアップは同じだけど、トーン・キャラクターが思いの外違っているなと思いました。リアに比べフロントでは太くややコンプレッションが掛った感じのトーンになるので、これもこのギターの個性と考えて上手く使いこなしたい。違うアンプやエフェクターのセッティングなどでも変わってくるだろうし、この辺はもう少し時間をかけて攻略してみたいなと感じます。



VOX:ずばり、ベスト・チョイスはどのモデルでしょうか?


末原:自分がステージで使うならセミ・ホロウ・ボディを持つVirageKになると思うけど・・・(SSC-33を指して)このシングル・カッタウェイのモデルっていくらでしたっけ?定価で7万円ぐらいって・・・え〜っ!?このクオリティを考えるなら安過ぎると思いませんか(笑)。


VOX:はい、確かに安いです。機能のみならず価格も独創的です(笑)。

全てのギタリストへ身近なモノにして行きたいなと思いまして、ラインナップ中一押しの戦略モデルです(笑)。


末原:コスト・パフォーマンスを考えても、例えばこれからエレキ・ギターを始めたいといった人にとっては、最初の一本目がこのVOXっていうのも全然ありだと思います。やっぱりVOXの持つブランド・ステイタスは特別なものだし、そこのギターとなれば尚更ですよ。



今回はご多忙な折、試奏チェックをありがとうございました。

これからの末原さんが奏でる楽曲にも、様々な形でVOXアイテムがフィーチャーされていくと思いますので、皆さんも期待していて下さい。





プロフィール

 

末原康志(Suehara Yasushi)

 

鹿児島県出身。業界では「末原名人」の愛称で親しまれるギターの名士。学生時代に鮫島秀樹(元ハウンド・ドッグ)と初めてのエレキ・バンドを結成。後に超高校級バンド「ブートレッグ」を結成、鹿児島でチョットしたロック・ブームを巻き起こす!単身上京してからはセッション・ギタリストとして活動をスタート、数多のアーティスト、シンガーのレコーディング/ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加している。

近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等のレコーディングへ、サウンド・トラックでは「銭ゲバ」「けいおん!!」へ参加。

また自身でも3枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。


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